ライター杉浦みな子の「Denon Home Ampでシューゲイザーの波に溺れる! “Vivid & Spacious”の魅力全開だった」
こんにちは、ライターの杉浦です。今回は、超コンパクトでHDMI接続にも対応したデノンのワイヤレス・ストリーミング・アンプ「Denon Home Amp」の魅力をご紹介したいと思います。1ヶ月ほど自宅で使わせてもらったのですが、まあ豊かな音楽ライフが送れました。
「Denon Home Amp」でシューゲイザーの波に溺れる! “Vivid & Spacious”の魅力全開だった
こんにちは、ライターの杉浦です。今回は、デノンの超コンパクトなHDMI対応ワイヤレス・ストリーミング・アンプ「Denon Home Amp」の魅力をご紹介したいと思います。1ヶ月ほど自宅で使わせてもらったのですが、まあ豊かな音楽ライフが送れました。
テレビラックに余裕で収まるほど小さい! でもフロア型スピーカーを余裕で駆動
Denon Home Ampは、本体サイズ217W×89H×242Dmmという衝撃の小ささを実現したネットワーク対応の多機能プリメインアンプ。一見するとただのコンパクトな黒い箱で、オーディオ機器とはわからない見た目をしています。

しかしその内部には、出力125W+125W(4Ω)のフルデジタルアンプと高品位なパーツを多数投入し、しっかりHi-Fiグレードのプリメインアンプに仕上げられているのが特徴です。
機能面では、デノンのネットワークオーディオ機能「HEOS」に対応しており、単体でAmazon Musicなどの音楽配信サービスを再生できます。また、「AirPlay 2」やBluetooth入力にも対応しており、多彩なデバイスからワイヤレスで音楽再生が可能。さらにARC/eARC対応のHDMIポートも装備しており、テレビとHDMIケーブル1本で接続するだけで、テレビの音もグレードアップするのが魅力です。

その他の基本仕様は、こちらの過去エントリーに詳しいので、ぜひご参考ください。
個人的に嬉しいのは、単体でAmazon Musicを再生できるところと、テレビとHDMIケーブル1本で接続できるトレンドばっちり仕様であるところ。我が家でも、早速テレビと接続して使いました。

ミニマルで精緻なデザインは、テレビラックの中にもしっくりと馴染み、リビングのインテリアに溶け込んでくれます。

使用中、フロントに青いランプが点灯するシンプルなギミックも、インテリアを邪魔しないくらいのさりげなさで好きです。
スピーカーには、Bowers & Wilkinsのフロアスタンディング・スピーカー「603 S3」を組み合わせました。内部に25mm チタニウム・ドーム・トゥイーター、150mm ContinuumコーンFSTミッドレンジ、2基の165mm ペーパーコーン・ウーファーを搭載する3ウェイ・バスレフ型で、価格はペアで30万円台。

リビングのテレビ環境に導入するには少々ゴージャス感があるスピーカーですし、コンパクトなDenon Home Ampとは一見アンバランスな感じもしてしまいますが、実はこれ、デノンの“中の人”にオススメされた組み合わせなのです。
実際に音楽を流してみると、ワイドレンジで広い空間性が感じられてスゴい! 大きなフロア型スピーカーを余裕で駆動するDenon Home Ampの力量を体感できたのも、良い選択でした。そもそも、Denon Home Ampの開発時にはBowers & Wilknsのペアで700万円越えのフラッグシップスピーカー「801 D4」をリファレンスに使用していた(!)というので、そりゃあ余裕ですね。
もちろん音楽再生だけでなく、テレビの音質も大幅にグレードアップしました。特にサッカー観戦なんかすると、スタジアムの歓声など臨場感が漂ってきて良いんです。ちゃんとHDMI CECに対応しているので、テレビのリモコンから普段と変わらない操作ができるのも使いやすいポイント。
コンパクトで音の良く、操作性も高い今どきのオーディオ、ありがたいですね。
さて、そんな感じで我が家のテレビ環境に見事馴染んでくれたDenon Home Ampですが、一般に本機を語る時、どうしても外せない存在があります。デノンと同じグループ企業であるマランツから、同時期に同コンセプトで発売された製品「MODEL M1」です。
Denon Home AmpとMODEL M1、発表当時から比較されがちな両者ですが、それもまあ仕方ない。というのも、コンパクトなサイズ感から機能性まで、細かいスペックの違いはあれど2機種の特長はほぼ同じ。
じゃあ一番大きな違いは何なのかと言うと、「デノンらしいサウンド」か「マランツらしいサウンド」か。そう、本当に音質の方向性が違うのです。
じゃあ、「Denon Home Ampならではのサウンド」ってどんなものなんだろう? どんな音楽が好きな人にオススメできるんだろう…? というのが、後半の主旨です。
“Vivid & Spacious”なサウンドで音の洪水に溺れる
オーディオファイルの方はよくご存知だと思いますが、Denon Home Ampを含めたデノンのすべての製品は、“Vivid & Spacious”という一貫したサウンド・フィロソフィーで音作りがされています。
これは、デノンのサウンドマスター・山内慎一氏が提唱しているキーワード。その名の通り、Vivid=鮮やかで、Spacious=空間性が感じられるサウンドを表しています。
Denon Home Ampは、この小ささでしっかり“Vivid & Spacious”なサウンドを継承していることが大きな魅力。…で、今回の使用中にいろいろな音楽を流していてふと思ったのです。この“Vivid & Spacious”なサウンド、シューゲイザー系と相性が良いな……と。
もちろん、他にも相性の良い音楽ジャンルはたくさんあると思うのですが、中でもシューゲイザーは「意外と推せる」って感じなのではないかと。
守備範囲外の方もいるかもしれないので、ざっとご説明しますと、シューゲイザーとはUK発(が有力)のロック系音楽ジャンルの一つ。
特徴としては、フィードバック・ノイズやディストーションがガッツリかかった“音の洪水”のような轟音ギターが響く中、エコーやリバーブのかかった浮遊感のあるボーカルがメロディアスな主旋律を辿ることが多い音楽…といったところでしょうか。その世界観は、“メランコリー(憂鬱)”なんてキーワードで表されがちです。
で、これが“Vivid & Spacious”なデノンサウンドでどう描かれるかというと、解像感が高く広がるサウンド空間の中に、音の洪水が溢れ出すイメージです。そこを自分が浮遊しているような感じになって、とても気持ち良い。
なお、これは603 S3くらいの大型スピーカーだからこそできた体験だとも思うので、Denon Home Ampの駆動力あってこそ。テレビラックに設置できるほどコンパクトなアンプで、この“音の洪水の広がり”が味わえるのは、かなり大きなアドバンテージだと思いました。
特に私、最近、The Otals(ジ・オタルズ)という和製シューゲイザーグループにハマってヘビロテしていまして。ご本人たちについては、「2021年にデビューした従兄妹同士の男女デュオ」という情報くらいしか知らないのですが、個人的にこれからキてくれたら良いな〜と思っている推しアーティストです。
とにかく彼らの楽曲を鳴らしてて異様に気持ち良かった。まあ、自分の中の“旬フィルター”で、より良く聴こえているのもあるとは思いますが……にしてもやっぱり良いです(言い切った)。
そんなわけで最後に、The Otalsのオススメ楽曲の聴き応えを紹介しながら本記事を締めくくりましょう。以下、再生時のソースはAmazon Music HD(44.1kHz/16bit)です。
参考までに公式YouTubeのリンクを貼っておきますので、ぜひ楽曲MVを再生しながらお楽しみください。
The Otals「ウェンズデーにおまかせ!」
「世界一とっつきやすいシューゲイザー」を自称するThe Otalsの魅力全開な、超絶ポップチューン! 世界の終末の危機を駆け抜ける、“浮世離れ感”と“ポップ感”の両立具合が最高なんですよね。
「Denon Home Amp + Bowers & Wilkins 603 S3」で再生していて、ドラムのアタック感がしなやかにズンズン来るのが気持ち良く、カラフルなシンセの音が鮮やかに描かれるのが素敵でした。マットな質感で落ち着きのある男性ボーカルから、高音が綺麗に伸びるウィスパーボイスの女性ボーカルにスイッチして、楽曲が一気に加速する爽快感まで味わえます。おそらくアンプとスピーカーの組み合わせの妙もあり、高域のキツい感じがないので、女性ボーカルを楽しく聴きやすいのも相性の良さの一環だと思います。
The Otals「天使にマーチンを」
元々はアイドルとのコラボ用に制作されたという本曲は、多幸感に満ちた明るいシューゲイザーサウンドのポップソング。しかしそこに響き渡るギターには、懐かしさと哀愁が漂っていて、そのバランスが何とも言えずクセになる名曲です。何か大事なことを思い出せそうで、思い出せないエモい感じ。
「Denon Home Amp + Bowers & Wilkinz 603 S3」で再生しての聴きどころは、出だしからどことなくあどけない女性ボーカルの中高域に温もりがあることと、その広い空間性により、サビで畳みかけてくるギターサウンドの“オルタナ的哀愁”にどっぷり浸かれることでしょうか。そして、デュルンと心地よくうねるベースの低音。2基の165mmペーパーコーン・ウーファーを搭載した603 S3を余裕で駆動する、Denon Home Ampの力量が感じられます。
The Otals「修羅だってクラスメイト」
2023年に惜しくも解散した日本のシューゲイザーグループ“For Tracy Hyde”のボーカル・eurekaをゲストに迎えた一曲です。エレクトロハウスにシューゲイザー的な浮遊感が合体したアジアンテイストなサウンドで、とてもポップで聴きやすい良曲。
「Denon Home Amp + Bowers & Wilkins 603 S3」で再生しての聴きどころは、ドロップのメインフレーズがイントロから弾んできて、そこに女性ボーカルが浮かび上がる立体感。また、シンセではなくドラムセットで再現しているこそのリズムパートの質感や、ハウスの定番であるノイズシンセをファズギターで代用したアレンジならではの、“音の波”を存分に浴びることができるのも至極です。
ぜひ皆さんも、デノンHi-Fiの“Vivid & Spacious”なサウンドでシューゲイザーに溺れてみてください。そしてDenon Home Ampなら、超省スペースでそれが叶いますよ。
杉浦みな子 プロフィール

1983年生まれ・たまに絵も描くライター。慶應義塾大学環境情報学部卒業。家電やオーディオ・ビジュアル専門サイトの編集/記者/ライター職を経て、2023年に独立。コンシューマーエレクトロニクスから月刊ムーまでを網羅し、各種媒体でAV機器・家電のレビューやオカルト映画のコラムを執筆中。読書と音楽&映画鑑賞が好きで、自称:事件ルポ評論家のオタク系ミーハー。
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